2021a 第13回:最終課題グループ発表 + Python 画像処理の例
最終レポートグループ発表
授業の流れ
グループ分け ~09:30 完了
3~4人ずつの小集団に分かれること
グループ内発表 〜10:00 → 現在進行中
各個人のレポート内容共有 (各3分程度 ≒ 10分)
各自の内容を踏まえた自由ディスカッション+全員の内容総括 (20分)
全体発表に備えて議論内容とチームとしての考察をまとめておく
全体発表 (〜10:40?)
各グループ代表者による議論の経緯共有及びグループとしての考察/結論共有 3分
講師総括 (〜10:50)
注意事項
感染拡大にお気をつけて、大声NG
全体発表
group1
主にGAFAとよばれる企業が「資金」「個人情報」を集めていること
様々な市場に参入、影響力を持つことで様々な問題がおきている
e.g.
Amazonが他のサイトの出品価格を抑える(価格競争)
googleが他のサイトの広告を制限したり
facebookが個人情報を他社に流出→賠償金請求を受けるなど
グループとしての総括
法規制、利用者態度について改善を検討すべき
法規制:独占禁止法を更に厳しくする等の手段により影響力を抑える
企業も「分割」することで独占を防ぐべきなのでは
一方で「分割されていない」ことにより安価に使えるメリットも
利用者の態度
個人情報流出/使われ方については利用者側も意識してサービスを利用すべき
group2
GAFAの問題点:税金支払回避、個人情報、寡占
税金支払回避
GAFA規模の大企業が過去なく、法規制が間に合っていない
OECDにて議論が始まっている
個人情報
個人が利用するサービスの取捨選択をし、データの使われ方をしっかり意識
寡占市場
GAFAの席巻による「中小企業」の参入障壁、自由競争の阻害
→ 独占禁止法の見直し等
総括
GAFA規模法規制
group3
「市場の独占」
facebookがinstagramを買収した事例
結局何が弊害?
競争によるサービスの質的向上、安全性の向上が毀損される
広告価格の高騰
利用者によるサービスの選択肢の自由がなくなる → 個人情報を提供せざるを得ない
対策
独占を制限するための法規制がやはり必要
GAFAが10持っているうち、法規制は10を8に「制限」するもの
このアプローチは消極的な方法にすぎないのではないか?
GAFA自体の持ち分を「分割」し、複数企業が合わせて10持つ状況に以下に持っていけるか?
個人が意識してサービス選択を行い、独占を回避していく動きをすることも重要
企業側も個社利益だけでなくIT業界全体の利益構造を考えて行動を取るべき
group4
メンバの内容はかなり似通っている
寡占の指摘 → why? : 巨大IT企業がPF化することで新規参入がしにくい
税の支払い回避 → 有形資産でなく無形資産が多い、多国籍企業化している等既存の法規制と噛み合わない新しい形態になっている → 法規制の見直しが必要
総括
新しい企業形態に対応した法規制の拡充
企業側にも消費者に信頼してもらえるような企業倫理が求められる
GAFAに頼りながら生きるのは今後仕方がない
サービスの利用も若年齢化している
消費者 < 日常インフラ という意識が芽生えつつ在るのでは?
自分たちで取捨選択ができるリテラシ教育ができる
group5
問題点は4つ
3つ:共通
情報漏えいリスク:個人情報保護法
tax haven:国別のデジタル課税
独占による中小企業の発達阻害:反トラスト法
1つ:独自
地域による貧富の差:貧困地域に特に顕著に現れる
貧困地域に大企業が出来ると周りには「富裕層」が生まれる
貧富の差が急激に生まれる → 拠点の設立地域に制限をかけたほうがよいのでは?
強大な勢力だから規制→潰す は違う
恩恵を受けているのは間違いない
如何に共存できるか?を考えていく必要がある
個人情報の取扱いに関して
アプリをインストールする際に確認ダイアログがでるが…
「知らないうちに提供している」ケースは多い
より強く企業が「こういう情報を取るよ」ということをアナウンスするような倫理観が求められる
GAFAは企業提携等のアプローチにより「ともに発展する」姿勢を維持することが求められる
tax haven
各国別に対策が行われている状況
法規制が国別になっているため、国をまたいだ第三者機関のような存在とそれによる規制が求められてくる
group6
GAFAによる独占
google, amazon, facebook, apple それぞれ課題の属性が異なる
google…対企業で脅迫じみたことが出来てしまう
googleが新しいサービスをローンチする際に、他社が類似サービスを提供していた場合に他社に買収を持ちかける
買収に応じない場合は、googleの検索一覧から消すというアプローチも
amazon…プライベートブランドvs 出品者商品
amazonは第三者商品の売上を参考に、「売れる商品」を開発できる
amazonが椅子を作った際に、自社製品を一番上に表示する等の手段を用いることで売上を上げることが出来てしまう
問題か…?というと論点はあるが、独占に関する課題ではある
facebook…情報漏えい/instagram買収
facebookのアプローチ:喰うか、殺すか
instagram買収の際は「instagramに似たサービスをfacebook内でも開発している」とinstagramに突きつけることで有利に交渉を進めようとした
apple…apple税 (app storeの販売手数料)
30%をappleに徴収される構図
fortnightとappleの訴訟など
個人情報漏洩
GAFAによる電力使用量
深く議論は出来ていないが、論点としては面白いと考えている
どう対処するか?
憲法改正と似ているのでは?
時代の変化にあわせた新しい法規制が必要
EUにおけるGDPRも在る種近いアプローチのひとつでは
産業政策
GAFA解体に向けた動きがある
一方で、強い企業を解体する、上を潰す思想だけでなく、下を伸ばすような産業政策もあるのでは?
企業倫理も重要
情報漏えいの要因の一つとして、企業倫理の浸透不足も考えられる
企業としてガバナンスをしていくことも重要
利用者の態度
「個人情報は自分で守るべき」とよく言われる
自分では守ろうという意識はあっても、個人情報の提供に同意してしまう実態がある
企業側も個人のそのような特性を鑑みて、倫理観ある施策遂行をすべき
単一的なアプローチで解決できるものではない、多角的にアプローチを続ける必要がある
group7
独占・寡占問題
大規模な情報を利用することで自社サービスが優遇される、競争環境が阻害される
e.g.
facebookが将来の競合になりうる企業を早期に買収する
googleがスマホメーカーに巨額のフィーを払うことで検索技術をgoogleに寄せさせるなど
欧州規制委員会がgoogleと法廷で争う見込み
中小企業との不透明な取引
巨大企業がその立場を利用して、中小企業に対して不利な取引を行う実態
中小企業の保護が大事、法整備が必要か
e.g.
特定デジタルプラットフォームの公平性・公正性に関する法律が制定されたりも
企業間契約が行われる際の条件開示を義務付ける動きも
企業倫理と利用者の態度
利用者は効率の良いサービスを使いたがる
そこにgafaが介入する形
googleが検索履歴や個人情報を参考に、個人の購買活動をロックインしていく
便利さという捉え方もできるが、過度な介入/干渉とも言える
巨大IT企業だけに頼らず、意図的に個人が中小のサービスを利用する選択肢を意識的に持つ
group8
課題群
独占
手数料問題
global企業としての納税回避
個人情報漏洩の危険性
google, amazon, microsoftが提供する「データセンター」運用
第三者企業のインフラ運営を担うようになっているため、障害発生時の影響範囲拡大やデータの不正活用なども
対策
グローバル企業に対して、各国独自の法規制では対処しきれない
国際法を作っても実質的な拘束力は少ない
米中関係悪化などの影響を受けることも
逆の目線で「国内企業を守る」「GAFAに対抗できる企業を国が育てる」というアプローチも必要か
個人情報保護
個人での自衛、情報の取捨選択
GAFAにすでに集められてしまった個人情報をどう扱えば良いのか?
講師総括
議論を通じてGAFAに興味を持った方は…
嫌味が効いた読みやすい文体、雇用、知的財産、ビジネス、個人様々な観点での整理
この世代は高い確率で人生の過半数をGAFAとともに過ごすことになるので、そのような世界でどう生きるのかを考える材料にはなる
エンジニアとしての佐橘とGAFA
週末、副業として地元の美容院向けに簡易な電子カルテシステムを作ってた (1日で出来た)
どんなやつ?
https://gyazo.com/db4d02f9b81ef2a92d781ef39ec8e624
手書きでつけまの顧客カルテを作成
顧客管理と施術記録管理、紙管理のカルテ電子化
検索性能向上による紙の探索業務効率化と顧客分析
何が言いたい?
①レポート観点:firebaseという高度技術が無料で使える (googleは偉大)
ログイン機能やデータの保存・検索周辺の複雑な処理も実装不要
アカウントを作成、数行のコードを書けばアカウント管理もログイン・ログアウトもデータ登録も動く
サーバー構築不要
小規模であれば「全部無料」で使える
firebaseもgoogleに買収された企業のうちの一つ
代表からはgoogleファミリーに入れたことをこれ以上ない喜びというコメント
各種企業から広告費として「法人税」を徴収しているgoogleという「巨大帝国」に買収されることで、firebaseは世界中の「国民」に無償で価値を提供出来る「インフラ」になれた
googleなくして無料で提供出来得たか?できないだろう
googleの巨大なクラウドインフラの余剰リソースの範囲だからこそ小規模無料にできる
20店舗規模の中堅チェーンストアが、エンジニア個人に依頼して月額費用なしでDXできる!
(初期構築費は30万いただきますが…格安よ)
②プログラミング観点:皆さんが学んだ内容を基礎に多くのシステムが出来ている
作る、動く、楽しい
関数の定義、呼び出し、if文、else文、for文…
https://gyazo.com/eb4cbe4f174f2cf933eede140da896dd
是非面白いなと思った方は継続的に学んでみて下さい
講師が今回使ったのは以下技術
vue-router, bootstrap vue, vuex
firebase authentication, firestore, firebase hosting
有志は残って画像処理の解説をば
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